千里堂はり灸マッサージ治療院

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肩甲骨の役割と特徴

●肩甲骨の役割

「体を支える」から「腕の可動域を広げる」へ。

◆なりたち
魚の胸ビレが私たちの腕となる器官で、腹側にある。
両生類、爬虫類も同様で、肩甲骨と前肢が腹側にあり、体を支えていた。
4足歩行の哺乳類になると腹側にあった肩甲骨が体の側面へ移動し、エネルギー効率がよくなり、より速く走れるようになった。
霊長類になると樹の上での生活の為、前肢が自由に動く必要があり、腕へと進化。
肩甲骨が背中まで移動し、腕を頭よりも高いところへあげることが可能となった。


◆実験(肩甲骨の役割を実感してみよう)
・猫背でバンザイ(肩甲骨が開いた状態で固定)、肩を落として上腕の外転(肩甲骨下制の状態で固定)
→腕が挙げにくい。

・遠くのものをとる(肩甲骨の前進)、高いところのものをとる(肩甲骨の上方回旋)
→ただ腕を伸ばした状態よりも、肩甲骨が動くことでより遠くのものをとることができる。



●肩甲骨の働き(6つ)

ペアで触ってみると動きを実感できます。

肩甲骨の役割と特徴

挙上:肩をすくめる。重い物を持つときに働く動作
下制:挙げた肩を降ろす動作
内転:「引き寄せ」ともいう。タンスの引き出しを手前に引いたり、胸を張って気を付けする時の姿勢筋として働く
外転:「前進」ともいう。パンチをしたり、物を前に押し出したりする時の動作
上方回旋:上腕の外転時に伴う動作
下方回旋:背中に手をまわす時の動作



●肩甲骨の特徴

・腕の一部:付け根と考えて意識すると動きが力強く、大きくなる。
・動きの自由度が高い:胴体とのつながりは鎖骨→胸骨→肋骨→脊柱(胸椎)。肩甲骨と胴体は直接的には肩鎖関節という小さな関節を介してやっとつながっていて、宙に浮いたような状態で、背中に位置している。筋肉がその位置を決めていると言えるかも。
・周囲の筋肉の炎症も起きやすい:自由度が高いということはそれだけついている筋肉も多い。



●肩甲骨を正しくスムーズに動かせるといいこといっぱい

・呼吸の質があがる:整体の視点からみた三角点(上角と胸椎5番を結んで逆三角形が正三角形よりも左右に開くと呼吸の質がおちていく。)。
・肩コリがやわらぐ:僧帽筋・肩甲挙筋の過緊張は肩コリの原因に。
・姿勢がよくなる:猫背は肩甲骨が常に外側に引っ張られている状態。
・ダイエットにも:肩甲骨の内側には褐色脂肪細胞が多く集まっている。



●肩甲骨を触ってみる

※ゼロポジションについて:上腕骨が肩甲棘と一致する挙上位を「ゼロ・ポジション」「ハンモック・ポジション」という。肩がリラックスできて長時間疲れない姿勢と言われている。

肩甲骨の役割と特徴

◆触診
・肩甲棘
・内側縁
・下角
・上角
・外側縁
・肩甲下窩
・烏口突起
・肩峰



●肩甲骨ストレッチ

◆どのくらい動きますか?(気を付けて動かしてみよう)
・肘をあわせて挙上。
・背中の後ろで手を組む:結帯・結髪動作。五十肩などいわゆる凍結肩で困難になる動作。

◆ストレッチしてみよう(無理は禁物!!)
ストレッチには動的と静的がありますが、ここでは静的ストレッチを案内します。

静的ストレッチ
・肩甲骨を近づける:背中の後ろで手を重ね(肘は伸ばす)、頭の方へゆっくり持ち上げてキープ。
・脇の下伸ばし:自分の体重を利用して脇の下を伸ばす。
→再び背中の後ろで手を組む動作をしてみましょう。最初と比べて変化はありますか?

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このページは、千里堂治療院第54回研修会資料をもとに構成しました。資料作成には以下の文献を参考にさせていただいています。ありがとうございました。

−参考文献−
長谷川裕『アスリートとして知っておきたい スポーツ動作と身体のしくみ』ナツメ社
川島敏生『ぜんぶわかる 筋肉・関節の働きとしくみ事典』成美堂出版
井本邦昭『弱った体がよみがえる 人体力学』高橋書店
Andrew Biel『ボディナビゲーション』医道の日本社
−ホームページ− *iris-irisのフリーウェア